【第七回】六本木蔦屋書店とのコラボ 顔合わせの巻

ビームスジャパンとのコラボに続き、「リアル偏愛百貨店」の次の相手は六本木蔦屋書店です。店長を務める磯部誠さんとご縁を得て、「何か一緒にコラボできないでしょうか」と相談したところ、「おもしろいことがご一緒できたらいいですね」と嬉しいご返事をいただいたのです。まずは顔合わせということで、両チームが一緒になってミーティングしました。

先方は、磯部店長をはじめ、映画に強い安田和高さん、文具担当の木村玄馬さん。こちらは、アートディレクターの柿木原政宏さん、デザイナーの佐々木在さん、映像担当の岡本かのんくん、全体のマネージャー役の鈴木純子さんです。

自己紹介から既に「偏愛」モード!がいっぱいでした。安田さんが語る映画にまつわる話は、素人映画好きの私がぐいぐい引き込まれるものばかり。時間があれば映画館に足を運び、たとえその映画が、あまりおもしろくなくてもエンドロールまで観る。その数たるや半端じゃないし、知識や感度が鍛えられている様子がビンビン伝わってきます。一方、木村さんは革好きで、サスティナブルにまつわる革の話を始めたらもう止まらない。ジェットコースターのようにそっちに行ったかと思ったら、今度は香りも好きいうことで、ジェットコースターは香りの領域に。「偏愛」って、どうしてこうも人を惹きつけるのだろうと思いながら、つい話に聞き入ってしまいました。

さて、この濃い「偏愛」をどうやってイベントにしていくのか――「困ったぞ」モードが、場を何となく覆ってきました。それでも、ぽつりぽつりと意見が出て、「それってありかも」「これはどうでしょうか?」と言い合いながら、少しずつ細い水の流れができていく。皆が「おもしろくしてみよう」と考えている場の空気が、やっぱり大好きなのです。「どうなるかな」と思いながら、このおもしろいメンバーなら「どうにかなる、どうにでもなる」と自信がムクムクの会合でした。