【第九回】六本木蔦屋書店とのコラボ リメイクするほど、愛おしいの巻
前回のミーティングは、コラボイベントについて話がどんどん広がっていき、「おもしろいけれどどうやってかたちにしよう?」で終わりました。今回の打合せに向けての宿題は、コンセプトを立てて具体化していくことです。
偏愛チームでは、内輪で一度、ブレストしてみました。いろいろな意見が出ましたが、クリエイティブディレクターの柿木原さんが「リメイクがテーマにならないかな」というアイデアを出してくれたのです。「それって、映画でも本でもファッションでもありかも。いいね、いいね」となり、「リメイクするほど、愛おしい」というテーマでやれないかということになりました。
ブレストをする時、私が心がけているのは、相手を否定する意見は控えること(大企業にいた時はこればかり!)、「いいね」は惜しみなく言うこと、話が分散していっても止めないこと――終わらないかと思いきやそうでなく、これはというアイデアが出てくると場の空気がぎゅっとする。何度やってもおもしろいなぁと思うのです。柿さんが「リメイク」と言った時も、そんな雰囲気がありました。
その案を持って蔦屋チームに話したところ、「それならやれるかも」と乗り気に――映画や本はもちろんのこと、偏愛に充ち満ちている担当の木村さんから、時計や万年筆、革などのアイデアがどんどん挙がってきたのです。木村ワールドはやっぱりり凄い! 変わっているのだけれどものすごくおもしろい、いや、変わっているところが人を惹きつける。これぞ偏愛のなせる技と思ったのです。
それに触発され、私の中でもファッション関連のブランドやアイテムで、「リメイクと偏愛」で仲間に入れたいところのアイデアがふつふつと――うまく行けば2月末から2週間ほど、やろうということになりました。
さあ、これからが実践編です。どんな商品を、どんな見せ方にして、お客様に「リメイクするほど、愛おしい」を楽しんでもらうか。次回の打合せで詰めることになりました。
乞うご期待!です。