【第二十一回】「POPEYE Web」とのコラボ「何しようか?」の巻

 前回に続き。「POPEYE Web」のディレクターを務める宮本くんと偏愛チームとで、2回目のコラボミーティングを行いました。

 冒頭は、「最近、おもしろいこと、何かあった?」という、私の“無駄な”質問から。

「実は昨日、『POPEYE Web』のミーティングをカフェで6時間もやったんです」と宮本くん。

「えっ、そんなに長いミーティングって疲れそう。意味あるのかな?」と私。

「最近、忙しくなってきてメールやリモートで進めていたのですが、『これじゃいけない』と思い、あえてリアルな場でやることにしたんです。長時間にわたってリアルで話していくと、脇道にそれたり意見が割れたり、まとまらずに苦しいってのもあるんですが、そのうちふと『あっ、それそれ!』っていう企画が出てくるんです」。

「なるほど」かもと思ったら、偏愛チームのアートディレクターの柿木原さんも、

「それってよくわかるよ。大事だよね」というではないですか。

「そうなんだ」と言いながら、偏愛チームのミーティングも

「今日のアジェンダは〜」とか「時間だから決めないと」という会話って、とんとしたことがありません。そしてこれ、無駄とか余白が大事ってよく言われますが、そういうことでもないと思うのです。

 人が人をおもしろがらせよう、嬉しがらせようと本気で思うと、一人より同じ思いを持った人と言い合う。「それっていいよね」「いやもっとこうしたら」と会話が広がっていくのは、苦しいけど楽しい時間だと思うのです。

 ということで、その日の課題も、ゆるゆると話題は広がり、とりあえずおもしろそうな地方都市に行って、そこで各人が「偏愛」を見つけてレポートするみたいなことをやろうとなりました。下調べや段取りをあえて組まず、ぶっつけ本番みたいに行ってしまい、何が起きるかをそのままレポートするのをやってみようとなったのです。

 長年、取材して物書きをしてきた私にとって、これは初めての経験、ちょっとワクワクしています。さあ、本当に実現するかどうか、乞うご期待です!