【第十五回】 実録偏愛百貨店 開催期間決定!の巻

 今回の打ち合わせは、伊勢丹を飛び出て、「偏愛百貨店」チームが勝手に事務所みたいに使っている、アートディレクターの柿木原さんのオフィス「10 inc.」で。

美しいお庭を備えた「10 inc.」には、ちょうど庭師さんが入っていて、豊かな緑が丁寧に手入れされていく様子を眺めながら、少しだけのんびりモードのミーティングに。

伊勢丹チームから「偏愛百貨店×伊勢丹 〜もらってうれしい偏愛ギフト〜」という仮テーマと、開催期間が9月末から約一週間と決まったと聞き、ワクワク気分でいっぱいに――。自分でリアルな売場を持ったり、ものを売った経験がないのに、お買い物が大好きなので、実際に売場を持てるとなると、毎度毎度、一気に盛り上がる。自分でも不思議な性分だと思う。

 そして実際の商品のセレクトについて、前回の打ち合わせを踏まえて検討を進めた。伊勢丹のバイヤー、松村さんが持参してくれたぬいぐるみが、めちゃくちゃキュート! 「偏愛百貨店」チームのアルちゃんはぬいぐるみが大好きで、ぬいぐるみを語り出すと深い世界が拓けてくる(かっこいい!)。

某社会派マンガセットやメッセージ入ったメモブックなど、伊勢丹の商品部長の水谷さんが、「以前異動した時、デザイナーの方やチームメンバーから想像を超えたユーモアあるプレゼントを頂き、とても嬉しかった!」というエピソードを共有し盛り上がった。

知恵と知恵を出し合って、相手を否定するのではなく「それもありだよね」というミーティングは、前に進む感じが清々しい。良いメンバーだなあと、自画自賛しながら、私の心配事は、「果たして売れるだろうか?」。

そのあたりの勘と自信がないのが、自分の弱みだとつくづく。「実験だから売れなくてもいい」というのは、言い訳に過ぎなくて、本当にお客さんが私たちの「偏愛」を嬉しがってくれれば、売れていくはずなんだけど――。

自分の「嬉しがる」を相手に「伝えられるかどうか」が要。「伝える」ことを生業としている物書きの端くれとして、そこのところがんばらねば!と思った。

乞うご期待!