【第十回】 六本木 蔦屋書店と偏愛百貨店のコラボイベントでの「特別トークショー」収録の巻

3月4日から行うコラボイベントに向け、トークショーを配信することになりました。テーマは「時を重ねる愛おしさ」――コラボイベントに出店してもらう「ミュベール」デザイナーの中山路子さんと、「KDS」テキスタイルデザイナーの梶原加奈子さんと、3人でおしゃべりすることにしたのです。

快く引き受けてくれたお二人を迎え、「偏愛百貨店」のメンバーであるアートディレクター、10の柿木原政弘さんのオフィスで収録しました。

ヴィヴィッドでありながら、どこかに懐かしい温かさが宿っている「ミュベール」のファッションは、私が長年、愛用しているもの。一方、布のデザインを手がける梶原さんは、地方の工場と組みながら、使い手に愛用してもらうことを願い、情熱をこめて作っています。

尊敬する二人とのおしゃべりは、私にとっても楽しいひと時でした。女三人、ずいぶんと話が弾んだのです。

日本でも、素敵に歳を重ね、おしゃれを楽しんでいる人が増えてきたのは良いところ。服は、身体にまとうものだけに、その人と一体となって人となりを表します。その溶け込み具合は、歳を重ねるほど濃くなっていく。そんなおしゃれをし続けたいし、そういう服や布を生み出していきたい、「エイエイオー」と意見が一致したり。

ファッションは、半年ごとのサイクルでモノ作りが進んでいく世界ですが、そこにしばられることなく、長きにわたって着込むことで服への愛着が湧いていく。そういう服って断捨離でも絶対に捨てられないという思いを語ったり。

盛りだくさんでありながら、やわらかく明るいおしゃべりになったのは、お二人のキャラクターのなせる技と思いました。3月4日から21日まで、期間限定で配信します。是非、視聴してくださいね。